【施工事例】透水性コンクリート
今回は、透水性コンクリートの少し変わった使い方をご紹介します。これまで透水性コンクリートは「水たまりのできない土間コン」として、住宅の外構、エクステリアに多く利用いただいてきました。
これは、自分の庭がびしょびしょだと嫌だ!草が生えるのも面倒だ!という良くあるお声からご好評頂いていたものです。
今回は違います。
鉄塔です。
私も初めはそう思いました。普通の生コンじゃいけないの?
鉄塔はトラス構造でできています。
(トラス:三角形を基本単位としてその集合体で構成する構造形式)
トラス構造は表面積が大きいため、降雨時に水滴を大量に集めます。
集められた水滴はまとまった水となって、鉄塔直下に流出していくのです。
鉄塔下が土なら水は染み込みます。
でも土だと草が生えます。
年に2回の草刈に維持費が多く掛かるそうです。
じゃあ、生コンを打てば?
そうすると、水が染み込まないからご近所迷惑になりますよね。
このような流れから、今回新たな試みとしてご利用頂いたのが
透水性コンクリート「ドライテック」です。
玖珠郡の泉水緑化産業様が弊社の透水性コンクリート施工体験会にご参加下さり、今回の施工にこぎつけました。大分県では恐らく初めての試み。
自分の庭がびしょびしょだと嫌だ!草が生えるのも面倒だ!というお悩みは同じです。
今まで住宅ばかりを対象として営業をしてきましたが
気が付いていないだけで、他にも同じ悩みを抱えた対象がいるのかもしれません。
鉄塔は今後建て替えの需要を迎えるほか、Softbankや楽天が新たな鉄塔を建設していくという情報もあります。
鉄塔は透水性コンクリートが標準仕様。
そんな時代が来るのかもしれません。
(九鬼 智絵)