オコシコン vs オワコン 美観重視?DIY重視?
2025.10.24
外構工事で注目を集めている透水性コンクリート「オコシコン」と「オワコン」。
どちらも雨水を地面に浸透させ、水たまりや雑草を防ぐ優れた舗装材ですが、美観性、施工方法、適した用途には明確な違いがあります。本記事では、両者の違いと最適な使い分けについて解説します。
両者の決定的な違い:美観性
圧倒的にオコシコンが美観に優れています。
オコシコンは材料の均一性が高く、仕上がり表面は骨材の粒感が残り、洗い出し仕上げのような高級感があります。この仕上がりの美しさから住宅の駐車場や玄関先に使用しても洗練された印象を与えます。
一方、オワコンは大きめの骨材と砂のような細かい材料がランダムに出てくるため、材料の均一性は低く、見た目の好みは分かれます。プロが工夫して施工することで、仕上がり面の均一性を高めることはできますが、一般的に「美しい」とは言いにくい場合があります。


施工性優位は、オワコン!
オワコンはDIYでも施工可能な簡単さが魅力です。
オワコンは、「足で踏み固める」だけで固まります。そのため、初心者でも挑戦しやすい材料です。
施工方法は、「足で踏み固める」<「ブロックや木製タンパで叩く」<「ローラーで締固める」<「プレートで転圧する」などがありますが、特別な技術や機械がなくとも手軽に雑草対策・コンクリート舗装ができる簡単さが魅力です。
一方、オコシコンの施工性は難しいのでしょうか?・・・「プレートで転圧する」という点ではオワコンと同じです。
では、なぜ難しいと言われるのか?・・・答えは、「材料の変化」にあります。
オワコンは固まるスピードがゆっくりで、いつ転圧してもOKという時間が長いです。作業性に優れているわけですね。
それに対してオコシコンは、ベストなタイミングを見計らって転圧する必要があります。そのタイミングを見計らい、材料の調子をみながら施工することが「難しい」ということなのです。
そのため、オコシコンを美しく仕上げるには経験と技術のある施工業者に依頼することをおススメします。
オコシコンの材料変化の見極めについて知りたい方はこちらの動画でご確認頂けます!
失敗しない透水性コンクリートYoutube
オコシコンが最適な場所
- オコシコンは「どこにでも使える万能型」といえます。
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• 住宅の駐車場:毎日目にする場所だからこそ、美しい仕上がりが重要
• 玄関先やアプローチ:来客を迎える場所には高級感のある仕上がりを
• 公園やビルの敷地:公共性の高い場所でも違和感なく使用可能
• 見栄えを重視したい全ての場所:機能性と美観を両立したい場合

オワコンが最適な場所
- 「とりあえず防草対策としてコンクリートを打っておきたい」場所
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• 草だらけでどうしようもない空き地:低コストで雑草対策ができる
• 裏庭や勝手口周辺:人目につきにくく、実用性重視の場所
• 山のあぜ道や農地周辺:見た目よりも機能を優先する場所
• DIYで気軽に施工したい場所:初心者でも挑戦しやすい

コスト面での比較
材料費だけを比較すると、オコシコンの方がオワコンより高いです。その差は単価で2000円/㎥程です。
比較対象に普通のコンクリートを入れると、最も安いのは普通のコンクリートです。
オコシコンは普通のコンクリートの約1.7倍、オワコンは約1.6倍の価格です。(材料のみ)
ただし、オコシコンは普通コンクリートよりも施工工程が少ない(ワイヤーメッシュ不要、左官工不要など)ため、施工費用を考慮するとトータルコストはそれほど高くなりません。
オワコンの最大の利点は「DIYで施工できること」です。業者に依頼せず自分で施工すれば、施工費用をゼロにでき、トータルコストを大幅に抑えることができます。これが「オワコンは安い」と宣伝されるカラクリなのです。
まとめ
オコシコンとオワコン、どちらを選ぶかは「何を重視するか」によって決まります。
- 美観性を重視するなら → オコシコン
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• 人目につく場所
• 住宅の駐車場や玄関先
• 長期的な満足度を求める場合
- コストと施工性を重視するなら → オワコン
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• とりあえず防草対策したい
• 自分で施工することで費用を抑えたい場合
• 自分で施工に挑戦したい場合
どちらも透水性という優れた機能を持ち、雑草対策や水たまり対策に効果的です。用途や予算、求める仕上がりに応じて、最適な舗装材を選びましょう。











人工芝の下にオワコン・オコシコンを仕込むのもおススメです!